本研究で得られる結果は、国際熱核融合実験炉におけるアルファ粒子による第一壁への熱負荷のピーク値の予測にとって有用である。近年、トカマクにおいても、共鳴摂動磁場の印加等による3次元磁場構造でのアルヴェン固有モード並びにその高エネルギー粒子閉じ込めへの影響が注目されているため、3次元である大型ヘリカルの成果は有用である。また、天体プラズマにおいても、2015年に「ひので」と「IRIS」衛星の共同によってアルヴェン波が観測されアルヴェン波によるコロナ加熱問題解明が進められており、アルヴェン波との相互作用という観点では上記問題の解明に貢献できる可能性がある。
|