研究課題
基盤研究(C)
本研究では、二次元ファイバアレイと高速度カメラを組み合わせて、核融合燃料である固体水素が溶発する際に生じる低電離高密度プラズモイド(ペレットが溶発した結果として生じるプラズマ塊)の電子密度の二次元空間分布を京都大学のヘリオトロンJ装置で世界で初めて測定した。固体水素の溶発機構理解のため、高速度カメラや分光機器を用いた実験プラットフォームを構築できたことになる。この結果は、ペレット溶発の基本メカニズムの理解を深めるだけでなく、溶発シミュレーションとの比較において貴重な情報となる。
エネルギー理工学
核融合プラズマへの燃料供給法として固体水素入射の確立は重要な課題である。本研究の成果は、固体水素の溶発素過程の理解に大きく貢献するものであり、核融合プラズマの高密度化と燃料供給の最適化に貢献できるものである。