研究課題/領域番号 |
19K03821
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菊川 芳夫 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20252421)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | カイラルゲージ理論 / 格子ゲージ理論 / ゲージ対称性 / フレーバー対称性 / カイラルアノマリー / Lefschetz Thimble |
研究成果の概要 |
本研究課題では,標準模型や統一模型におけるゲージ対称性・フレーバー対称性の自発的破れのメカニズムを,格子カイラルゲージ理論,Banks-Casher 関係式,カイラル-ランダム行列理論,ゴールドストーン-ボソンの有効理論の手法を用いて解析した。解析の結果によれば,SO(10) カイラルゲージ理論におけるSU(3)フレーバー対称性はSO(3)対称性に破れる可能性が強く示唆されている。一方,Eichten-Preskill 模型(一般化ウィルソン項による格子カイラルゲージ理論の構成法)において,Block Spin変換による解析が進展し,模型の相構造と臨界点について新たな知見が得られた。
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自由記述の分野 |
素粒子理論,場の量子論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回得られた成果,すわなち,SO(10) カイラルゲージ理論におけるSU(3)フレーバー対称性のSO(3)への自発的な破れの可能性は,標準模型や統一模型におけるゲージ対称性・フレーバー対称性の理解,引いては,素粒子の質量スペクトルを理解する上で,最も単純化して設定における基礎的なデータを提供するものであり,学術的な意義があると言える。
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