ビッグバン宇宙論の成功や重力波の発見により、一般相対性理論は相対論的重力理論として益々正しいものと考えられる様になっている。その一方で、宇宙初期やブラックホール内部の特異点の存在はその修正を余儀なくしている。また、現代宇宙論の最大の謎であるダークエネルギー問題解明のために,修正重力理論などの研究が盛んに行われるようになっている。本研究では、様々な相対論的重力現象を解析することで、重力の本質解明に取り組んだ。 特に階層三体系のダイナミクスとその重力波の解析において2つの新しい観測可能な現象を発見し、また最小修正重力理論がダークエネルギー問題の説明を与える可能性を示した。
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