マグネターは量子臨界磁場を超える~10**15 Gの超強磁場を持つ中性子星である。太陽フレアとの類推から提案した「マグネターの定常放射はマイクロバーストの重ね合わせ」とする「マイクロバーストモデル」をバーストのデータを用いて観測的に検証した。その結果、95%の有意水準でバーストは≧6.1 msの継続時間を持つ同一の確率過程の現象(マイクロバースト)の重ね合わせであること、ファイアーボールの速度はv~0.5cでありローレンツ因子がγ~1.1であることを見出した。そのため本研究により、マイクロバーストモデルが観測事実を矛盾無く説明可能であるという結果が得られた。
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