星形成過程での磁場変化を観測的に明らかにすることを目的とした。星間磁場の形状は磁場に整列した星間ダストからの熱輻射の直線偏光と、磁場中の星間分子輝線の直線偏光であるGoldreich-Kylafis(GK)効果をも測ることで、磁場形状の解明に迫ることを目標とした。 フィラメント状磁気雲の平衡形状を、気体の状態方程式を変えて調べた。等温に比べ高密度で低温となる方が観測される密度分布によく合った。熱輻射の偏光パターンを予測し、高い中心密度を持つ磁気フィラメントで実現される、中心に引き絞られた磁場形状が観測により対応していた。 モンテカルロ法によるGK効果の偏光の計算方法の概略を確定した。
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