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2021 年度 研究成果報告書

原始惑星系円盤の多重ダストリングの雪線起源説:系統的予言と惑星形成論への展開

研究課題

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研究課題/領域番号 19K03926
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分16010:天文学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

奥住 聡  東京工業大学, 理学院, 准教授 (60704533)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード原始惑星系円盤 / 惑星形成
研究成果の概要

電波望遠鏡ALMAによる円盤の高分解能観測により、惑星形成の現場である原始惑星系円盤においてダストがリング状に分布していることが明らかになった。このようなダストリングは、氷が昇華する軌道(雪線)において形成される可能性が理論的に指摘されている。本研究では、雪線位置の予言のために必要な円盤温度分布の正確な計算モデルを開発し、さらに雪線上で形成されるダストリングが惑星形成につながる可能性を検討した。その結果、円盤の温度分布の不安定性によって雪線はさまざまな軌道に形成されうること、雪線での微惑星形成が起こるためには円盤内のダストが短い時間で中心星方向に流れる必要があることを明らかにした。

自由記述の分野

理論天文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

原始惑星系円盤は若い星の周囲に存在するガスと固体(ダスト)の円盤である。ダストは固体天体の究極の材料であり、これが円盤の中でどのように集まるかを明らかにすることは地球の形成の解明にとって必要不可欠な課題である。また、雪線の位置を正確に理解することは、地球ような岩石惑星がどこで誕生するかの解明のためにも重要である。本研究により、雪線は円盤内を大規模に移動し、雪線由来のダストリングもさまざまな軌道に形成されうることが明らかになった。ただし、雪線上のダストリングが固体天体を形成する条件は厳しく、雪線が惑星のふるさとであるかどうかは慎重な議論が必要であることもわかった。

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公開日: 2023-01-30  

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