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2023 年度 研究成果報告書

動的恒星系渦状腕が駆動する星間媒質の相転移過程における磁場の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 19K03929
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分16010:天文学関連
研究機関国立天文台

研究代表者

岩崎 一成  国立天文台, 天文シミュレーションプロジェクト, 助教 (50750379)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード分子雲 / 星形成 / 磁気流体力学 / 恒星系力学
研究成果の概要

本研究では詳細な物理的素過程を考慮した分子雲形成・進化に関する局所シミュレーションをおこない,分子雲の大局的な物理的性質はその形成環境に強く依存する一方で,星が誕生する高密度領域の統計的性質には普遍的な関係があることを見出した。これは様々な物理状態の分子雲において,初期質量関数といった普遍的性質が存在するという観測的特徴を説明する可能性がある。また,銀河大局スケールを考慮に入れるために,銀河渦状腕を駆動する恒星多体系モジュールを公開シミュレーションコードAthena++に実装した。その際に異なる解像度の境界に分布する恒星に働く数値的自己力の低減に成功した。

自由記述の分野

宇宙物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

星は宇宙の基本的構成要素で,その形成過程を理解することは,宇宙進化を解明するうえで必要不可欠である。本研究は星形成の場である分子雲形成の局所プロセスを可能な限り第一原理から調査することで,形成される分子雲の多様性と,星形成に至る物理過程の普遍性を明らかにした。星形成の初期条件解明の第一歩となった。また本研究において,銀河スケールのプロセスが分子雲形成を始めとする星間媒質の進化へ与える影響を明らかにするために開発した恒星系多体系モジュールは将来的に公開を目指しており,天文コミュニティでこのコードが共有されることにより,多様な物理過程を考慮したシミュレーションがさらに発展すると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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