中性子星のサイクロトロン吸収線のエネルギーが光度変化によって変化するモデルの構築し、シミュレーションを行った.Vela X-1では、基本波の吸収線構造が非常に浅い特徴や吸収線のエネルギーは光度が上がると一旦減少してから増加する傾向が見られる.ここでは、重力レンズ効果により吸収線が2重に形成されることについて調べ、重力レンズ効果により形成されている吸収線と考えることができることを示した.この場合、Vela X-1は今まで見積もられていた磁場の強さの5倍の強さになることがわかった.A0535+262でも同様のシミュレーションを行い、10の13乗ガウスにも及ぶ超強磁場中性子星であることがわかった.
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