極域に存在する地球カスプ領域の高度400 kmで,これまで知られていなかった局所的な中性大気密度の増加が見つかった.成因を明らかにするためにはその場の中性大気風及びイオンドリフトを計測する必要がある.そこで,本研究ではロケットから発光するガス(バリウム・ストロンチウム)を放出することで,それらを計測し,極域熱圏大気密度上昇の解明することを目的とする.コロナ禍の下,ロケット実験は2度実施され,そのうち,1回は十分に計測ができた.しかし,対象領域から外れた場所にガスが放出されたため,成因を明らかにするまでには至らなかった.
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