1998年から2014年の、衛星で測定した伊勢・三河湾の植物プランクトン色素クロロフィルa(Chl-a)の精度を向上し、その変動・変化を明らかにした。17年間のChl-aの空間・月平均値は,夏高く,冬低く、これは河川流入量の月平均と対応した.各月の平均値から長期変化を求めたが、いずれの月も統計的に有意ではなかった。この結果は、最近まとめられたChl-aの現場データの減少傾向と対応しない。これは、1)衛星データ自体の問題、2)現実の時空間的に変動が大きすぎる、3)現場観測で過小評価される微小プランクトンの割合が増加している、などの原因が考えられた。さらにこれらの要因を考慮して解析する必要がある。
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