研究課題/領域番号 |
19K03978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
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研究機関 | 気象庁気象研究所 |
研究代表者 |
碓氷 典久 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (50370333)
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研究分担者 |
広瀬 成章 気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 研究官 (20748074)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 黒潮 / 対馬暖流 / 水温上昇 / 大蛇行 / 東シナ海 / 日本海貯熱量 / 沿岸水位 / 急潮 |
研究成果の概要 |
黒潮、黒潮続流、対馬暖流の変動と相互の関係、およびそれらが沿岸域や縁辺海を含む日本周辺の水温変動に及ぼす影響に着目し、以下を明らかにした。(1)東シナ海陸棚上において亜表層水温の顕著な高温傾向とそれによる夏季の潜熱放出強化。(2)2017年黒潮大蛇行の長期化は、黒潮の低流量傾向が主要因。(3)日本南岸で発生した過去の顕著な異常潮位と黒潮変動の関係。(4)黒潮続流、日本沿岸水位、対馬暖流、日本海貯熱量の同期した変動メカニズム。(5)室戸岬と越前海岸で発生した急潮現象のメカニズムと黒潮、対馬暖流の関係。
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自由記述の分野 |
海洋物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東シナ海の亜表層水温の顕著な高温化と夏季潜熱放出の強化は、九州周辺の豪雨に寄与している可能性があり、気象予測や防災情報の高度化に資する。これまで個々に研究されてきた、黒潮、黒潮続流、対馬暖流を結びつけるメカニズムを提案し、日本沿岸水位も含めて3つの海流系を統合した新たな見方を提示した。歴史的長期間持続の黒潮大蛇行の長期化要因を明らかにした。高い再現性を有するデータ同化モデルを用いることで、これまで再現が困難であった、異常潮位や急潮現象を再現し、そのメカニズムを明らかにした。
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