海洋の物質鉛直輸送に伴う微量金属のフラックス及び生物地球化学的プロセスの解明

2019 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 19K03979
• 研究機関: 国立研究開発法人産業技術総合研究所
• 研究代表者: 山岡 香子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (30610399)
• 研究期間 (年度): 2019-04-01 – 2023-03-31
• キーワード: セジメントトラップ / 微量金属 / 鉄同位体

研究実績の概要

本研究では、海洋における微量金属の循環において沈降粒子が果たす役割に注目し、北太平洋の東経175度ラインに沿って実施されたセジメントトラップ試料及び直下で採取された表層堆積物の元素分析を行い、微量金属フラックスとその変動要因を明らかにする。さらに、特に生物の必須微量金属として重要な鉄の同位体分析を行って、海洋の物質鉛直輸送に伴う鉄の生物地球化学的プロセスを解明することを目的とする。今年度は初年度にあたるが、年間を通じて海外に滞在して別の研究を行うこととなったため、本研究課題の実施が難しい状況となった。そのため、補助事業期間延長申請を行い、1年間の延長が承認された。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は初年度にあたるが、年間を通じて海外に滞在して別の研究を行うこととなったため、本研究課題には着手せず、補助事業期間延長申請を行って1年間の延長が承認された。

今後の研究の推進方策

2020年度から本研究課題を再開し、当初の計画通り3年計画で研究を実施する。

次年度使用額が生じた理由

今年度は海外における研究滞在に伴い本研究課題を中断したため、次年度使用額が生じた。次年度は、当初1年目に計画していた物品の購入や、成果発表のための旅費等に使用する。