平成30年7月豪雨では,岡山県倉敷市真備地区において,浸水ハザードマップによる危険性が十分に認知されず屋内にて多くの犠牲者が出た。本研究では,MMS (Mobile Mapping System,移動計測車両) で真備地区を走行して得た点群から広域3Dシーンを構築してインターネットで配信し,現実の標高に基づく詳細な浸水状況を3D表示できるWebサイトを開発した。利用者は,容易な操作で3Dシーン中に車や人のモデルを配置し,浸水した道路の歩行や,冠水時のアンダーパスの通過にどの程度の危険が伴うかを視覚的に確認できる。
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