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2022 年度 研究成果報告書

微小・微量鉱物に残された太古代変成作用とテクトニクス

研究課題

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研究課題/領域番号 19K04043
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17040:固体地球科学関連
研究機関岡山理科大学

研究代表者

青木 一勝  岡山理科大学, 基盤教育センター, 准教授 (70586677)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードジルコン / アパタイト / LA-ICP-MS / 太古代 / 微量元素
研究成果の概要

本研究では、変成岩や火成岩に含まれるジルコンやアパタイトやチタナイト、さらには白雲母といった微小・微量鉱物の年代測定や定量分析などの測定条件を検証し、得られた条件を南アフリカに産するバーバートン花崗岩―緑色岩帯(BGGT)に適用した。その結果、BGGTで起きた造構運動下では海洋台地(海山)の沈み込みと流体による融解プロセスがマグマ生成の主要な役割を果たし、また表層岩石をエクロジャイト相の深部まで沈み込ませる比較的低い地温勾配であったことが示された。これらのことから、少なくともBGGTは、表層地殻が側方運動するようなテクトニクスによって形成された可能性が高いことが示唆された。

自由記述の分野

地質学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で取り組んだ研究課題は、地球史におけるプレートテクトニクスの開始時期特定や、現在の地球では生成しないTTG花崗岩の成因解明など、岩石記録が少ない地質時代の未解決問題と密接な関わりがある。本研究の学術的意義は、そういった未解決問題の糸口を掴むために太古代岩石の微小・微量鉱物に注目し、測定機器を駆使して、当時の造構運動の痕跡を読み取ったことと言える。また、社会的意義の面では、本研究は経済的な実利性はないが、教育現場や教養のための新しい「知」としての役割を持っているため、この新しい「知」とともにまだ「未解決」な部分を合わせて説明することで、学校教育が掲げる「探究的な学び」につながると考える。

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公開日: 2024-01-30  

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