研究課題
2020年度に公表した,宮崎県延岡衝上断層を対象とした地震後の断層強度回復量の検討結果(Scientific Reports誌)を踏まえ,スロー地震の陸上アナログと考えられている宮崎県延岡市槇峰メランジュの露頭を対象に沈み込み帯でのスロー地震の発生後の断層強度回復量の検討を行った.野外調査で取得した伸長性の石英脈のデータを用いて二次元の多孔質弾性体モデルによる計算の結果,流体圧のうち最小主応力を超えた分と鉱物脈の間隔との関係に負の相関があることを示した.それらの鉱物脈同士の間隔はスロー地震の発生サイクル内での間隙流体圧の過剰分の時間変化の結果である可能性があり,間隙流体圧の過剰分がスロー地震のサイズを規定する可能性がある.
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Earth, Planets and Space 74
巻: 74 ページ: 1-13
10.1186/s40623-022-01694-3
https://staff.aist.go.jp/otsubo-m/indexj.html