研究課題/領域番号 |
19K04059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小松 俊文 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 教授 (40336201)
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研究分担者 |
高嶋 礼詩 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (00374207)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 大量絶滅 / 適応放散 / 生層序 / 古環境 / 地質学 / 古生物学 / 堆積学 / ベトナム |
研究成果の概要 |
北部ベトナムには,中部~上部古生界の非海成層である“旧赤色砂岩”や浅海成の堆積物が広く分布している.二枚貝や巻貝,多くの魚類の骨片とオストラコーダや花粉などの微化石を“旧赤色砂岩”を主体とするシーカー層の上部で採取した.また,上部デボン系のコノドントがデボン~石炭系のトックタット層から多産した.本研究では,主にハーザン省のドンバン地域から産出した微化石(花粉,オストラコーダ,コノドント)とランソン省のバックテゥイ層から産出した下部三畳系の放散虫について研究した.
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自由記述の分野 |
層位・古生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北部ベトナムに分布しているシーカー層は,アジアを代表する“旧赤色砂岩”を主体とする地層で1800年代から下部デボン系とされていた.しかし,本研究でシーカー層の最上部から後期シルル紀の胞子化石を抽出したことによって,この“旧赤色砂岩”がシルル系であることが明らかになった.また,トックタット層の下部から大量のコノドント化石を採取した結果,5大大量絶滅の1つとして知られている上部ケルワッサーイベント層が挟まれている可能性が高いことが明らかになった.これらの研究成果は,ドンバンカルストジオパーク内で得られたもので,今後のジオパークやベトナム国立自然博物館の展示などで紹介していく予定である.
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