小さい力の繰返しにより金属が破壊する現象が金属疲労であり、機械や建造物が破損する時の主な原因の一つである。これまで、金属疲労を予防、予測する上で重要な、切欠きなど形状不連続部(以下、応力集中部とよぶ)におけるミクロな疲労き裂の発生、成長挙動を計測する手段は無かった。本研究では、マイクロスコープと画像パターンから変位量を解析する手法である画像相関法解析を組み合わせることによって、疲労き裂の開口変位を計測することで、応力集中部に発生したミクロな疲労き裂の成長挙動を評価する手法を考案した。さらに、応力集中部を加工した試験片を用いた疲労試験によりその妥当性を検証した。
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