研究課題
基盤研究(C)
本研究は加工ステーションにおける精度保証機能を実現するために不可欠な,加工誤差の要因分析について検討を行った.具体的には計測された誤差情報を加工プロセスで発生する物理現象との関連について,複合モデル型のプロセスシミュレーションを基にした評価を行った.実装したシステムを基にした加工実験により,プロセスシミュレーションを基にポケット加工の加工手順や個々の把持状況の違いを評価できることが分かった.評価事例を蓄積することにより,高信頼度な加工誤差の要因推定を実現できる可能性があることが分かった.
機械工学
これまで,加工結果が想定したものとならなかった場合にその原因を推定する手法について十分検討されてこなかった.本研究では,切削加工プロセスに関係する断片的な加工現象に関するシミュレーション群を利用することで,切削加工の加工誤差要因推定が可能かどうか検証した.航空機部品などで多用されるリブ構造体の加工を対象に提案手法手法を適用して検証したところ,加工誤差要因推定は実現可能性があることが分かった.