凝縮伝熱促進実現のために濡れ性勾配を有する複合伝熱面を作成し,その凝縮伝熱促進効果について実験検証を行った.濡れ性勾配とは,疎水面と親水面の面積比を徐々に変化させることによって液滴前後に接触角が生じるため,その駆動力によって液滴を輸送できる構造のことである.この構造によって,滴状凝縮の高い熱輸送特性を活かすとともに,液滴を積極的に離脱させることで凝縮伝熱促進を実現する.研究実施期間において,濡れ性勾配の最適構造を検討するとともに,周期的配置による伝熱促進効果について検討した.その結果,伝熱促進を実現できたものの未だ最適な形状については検討すべき課題である.
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