ヒートアイランド現象に伴う局所的集中豪雨の予測,土壌内の地下水移動の予測を目的とし,数値シミュレーション及びタンクモデル構築に向けた実験を実施した.ヒートアイランド現象を起こす都市部の存在は,局地的前線を都市部の少し山側にとどめ,比較的長い時間に集中的な降水が発生し危険が強まることが判明した.また,タンク内に多孔質体を入れることで地下構造の特徴である気孔率や透過率が導入可能な新たなモデルに基づく多層のタンク内流動の非定常挙動が明らかになった.多孔質体を用いた4段タンクの非定常水流動の実験より,タンクモデルへの多孔質体導入に向け含水性能を示す指標が必要であることが判明した.
|