研究実績の概要 |
植物導管内の気泡流れに関する数値シミュレーションを実施するために、本研究者らがこれまでに開発してきた格子ボルツマン法(LBM)によるプログラムコードの改良にあたっている。植物導管を模した境界条件とするために、これまでの垂直平板から円筒形の垂直壁とし、計算を実施しているところである。気泡が壁面と接触すると発散する傾向にあり、その原因を解析して対応に当たっている。また、当初から懸念されていた圧力補正の収束に苦慮しているところである。 LBMのプログラム開発と同時に、より高速で安定した結果が得られると考えられる稲室らにより提案された格子キネティックスキーム(LKS)によるプログラム開発を始めた。前者にはまだ追いついていないが、LBMの収束に力を注ぐよりもこちらの方が先に結果を出せるかもしれない。 研究成果については、以下の国際会議でオンランで発表した。 Tomohiko Yamaguchi, Junji Nakatsuka and Satoru Momoki, Numerical Simulation for A Bubble on the Vertical Flat Surface by Lattice Boltzmann Model, International Symposium on Numerical Methods in Heat and Mass Transfer 2020, 2020.12, Ningbo, China, (Keynote Speech).
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