次世代のロープレスエレベータへの応用に向けて,高温超伝導リニアスイッチトリラクタンスモータ(LSRM)の特性評価に向けた研究に取り組んだ。まず,有限要素法解析を用いて全長約1.3m,推力10N,速度0.3m/sの実験機を設計し,可動部を除く実験機を作製した。また,インバータおよびDSP制御システムからなる駆動システム,実験により特性を評価するための電力測定システムを作製した。さらに,解析により従来のロープレスエレベータ用常伝導LSRMとの性能比較を行い,効率を改善するためには超伝導コイルの低損失化が必要であるが,常伝導LSRMに比べて推力密度を大幅に改善できる利点を持つことが明らかになった。
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