単相エアコンに搭載されている「部分スイッチング」と呼ばれる波形改善の技術を三相の整流回路に導入した。筆者らは独自の単相部分スイッチング整流回路を提案しており、従来の整流回路に比べ、高力率・高効率・高調波低減を並立することを確認している。本研究では、この単相部分スイッチング整流回路を基に三相に拡張した回路構成を提案した。その後、更なる効率改善を目指して導通する素子数の削減を図った。スイッチング素子の接続位置を直流側から交流側へ移すことでダイオードを削減し、約0.5%の効率が改善された。さらに、2パルススイッチング技術を導入することで、低出力時の入力力率を最大で10%改善することができた。
|