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2021 年度 実施状況報告書

超伝導誘導回転機の電力機器応用のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K04356
研究機関上智大学

研究代表者

高尾 智明  上智大学, 理工学部, 教授 (30245790)

研究分担者 坂本 織江  上智大学, 理工学部, 准教授 (40443262)
福井 聡  新潟大学, 自然科学系, 教授 (70293199)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードSIMの動特性解析モデルの構築 / 動特性のシミュレーション / SIMの磁界解析
研究実績の概要

令和3年度は、その前年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて実験の実施に大きな制約が生じたため、数値解析に集中することにした。すなわち、研究計画「②―2 SIM(超電導誘導機)による機械系、電源系の結合システムとしての振る舞いを示す解析モデル構築」について、SIMの動特性シミュレーション解析モデルの構築と特性解析に関する研究を、令和2年度に引き続き3年度も行った。
SIMの特徴として、2次側巻線が超電導であるため2次磁束を捕捉できるので、同期機器としての特性を示す。一方、非超電導の同期機は同期速度でしか動作しないのに対して、SIMはスリップがあると2次側巻線に抵抗が発生して誘導機として動作するため、運転の継続が可能である。このようなSIMの特性を解析するため、SIMを電気-機械エネルギー変換機としてとらえ、2次側巻線が抵抗状態から超電導状態になることを考慮したSIMの動特性解析モデルを構築してきた。これにより、動特性解析シミュレーションプログラム(MATLAB)によって解析できるようにしたが、令和2年度に構築した解析モデルでは、電源電圧を固定した場合のSIMの特性解析に問題点があることがわかり、令和3年度にはこの問題点の解消に取り組んだ。その結果、一定の進捗があったがまだ十分でない状況である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響のため、令和3年度も引き続き実験装置の運転に関する案内や調整を行う学外業者の大学入構に制約があり、令和元年度にほぼ完成していた実験装置の運転・調整などができず、実験を実施することができなかった。このため、解析結果と実験結果の比較、SIMの運転特性に関する研究が滞った。

今後の研究の推進方策

解析に関しては、令和2年度及び3年度に構築したシミュレーションプログラムにより、SIMを用いた瞬時電圧低下対策電源としての特性、さらにSIMの大規模風力発電機の系統連系特性についての検討を行う予定である。
実験に関しては、複数名が集合して作業を行うため新型コロナウイルスの影響の深刻具合によるが、実験装置を稼働できる状況にするよう努め、完了次第実験を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

令和3年度は、昨年度に引き続き新型コロナウイルスの感染拡大のため実験の実施に大きな制約が生じた。
令和4年度は、新型コロナウイルスの感染がある程度収束し、複数名が集合して実験が実施できる状況であれば、令和元年度で制作したSIM特性試験装置を用いて,SIMの発電機および電動機としての各種の特性評価試験を実施する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Flywheel uninterruptible power supply using superconducting induction machine2021

    • 著者名/発表者名
      S. Kuki, S. Sonoda, K. Nakamura, T. Takao and O. Tsukamoto
    • 学会等名
      27th International Conference on Magnet Technology
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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