磁束変調ハイブリッドモータ(FHM)と名付けた新しいタイプの可変磁束永久磁石モータを開発した。FHMは,電機子と界磁極の二つの固定子と,鉄片を組み込んだ一つの回転子からなる。界磁極は永久磁石と電磁石から構成され,界磁電流により主磁束が調整できる。本研究では,0.8kWのプロトタイプ機を製作し,実験と三次元有限要素解析(3-D FEA)により,FHMの原理の有効性を確認した。また,二つの固定子の相対位置が機器定数に与える影響を3-D FEAにより明らかにした。これらの結果は,FHMとその制御システムの設計に有用である。
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