超高速光ファイバ通信で用いられる光コヒーレント受信機の簡素化を目指し,高速光検出器アレーと位相回復技術を用いた計算的同期検波方式を新たに提案した.画像処理分野で知られる位相回復アルゴリズムを援用し,受信信号の散乱パターンから光位相を逆算することで,高精度なレーザ光源や光集積回路なしに,光位相変調信号の受信を実現する. 位相回復受信のためのロバストな位相回復アルゴリズムを導出し,光16QAM信号など多様な光位相変調信号の受信が可能であることを実証した. さらに,提案受信方式を応用した簡便な光信号モニタリング手法についても提案,400Gbps 16QAM信号を用いた実証実験に成功した.
|