小径プラスチック製チューブ内の液体流速分布を測定するために,高分子圧電膜を用いてチューブの側面に直接設置可能な曲面開口を持つM系列符号化積層探触子の開発を行った.この探触子をパルスドップラ法と組み合わせることで,点物体の位置検出と移動速度が測定可能なことを実証した. 一方で,同じく高分子圧電膜を用いたM系列符号化リニアアレイ探触子を開発し,管内を流れる気泡分布の可視化について検討を行った.チューブ断面の超音波撮像を想定して,円形撮像領域の円周に探触子を曲げて配置して点物体の撮像を行った.その結果,走査すること無しに,1回の送受信で円形領域内の対象物の撮像が可能なことを実証した.
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