本研究では,二つの異なるサイズのポリスチレン(PS)ナノ粒子とシリカの前駆体材料(オルトケイ酸テトラエチル:TEOS)を混在させ,粒子と基材の自己組織化により,メソ孔導入型逆オパール型フォトニック結晶(IOPC)を得た.アンモニアと反応する凝集誘起発光物質(AIE)の前駆体を固定化し,10 ppbのアンモニアガスを検出することが可能となった.また,PS粒子と混在させるTEOSの濃度調整により,層間距離を調整し,フォトニックバンドギャップのバンド端とAIE物質の蛍光波長とマッチングさせることができた.応用として,PSナノ粒子の1層膜をマスクとし,ナノホールアレイを簡便に作製する方法を確立した.
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