胎児モデルの疾患特有の体動変動を明らかにすることを最終ゴールとして,ニワトリ胚を計測モデルとしてCCDカメラによる直接録画により,初期胚における体動の発達パターンの解明に取り組んだ. 本テーマでは1)膨大な手間と時間が必要だった従来の体動解析システムの改良を行い解析の手間を4/1296に削減した.また,誤検出データのフィルタ処理の精度向上も行った. 2)18%20分低酸素-40分通常環境における体動計測例を5例得た.低酸素特有と思われる体動の減少,変動量の減少が観測されたが、すべての個体やすべての低酸素時にみられたわけではないため,低酸素症特有のパターンと断じるためにはさらなる検証が必要である.
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