研究課題/領域番号 |
19K04434
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
越野 雅至 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 研究グループ長 (00505240)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | シミュレーション / 両親媒性有機分子 / 臨海ミセル濃度 / 分子動力学計算 / 電子状態変化 |
研究実績の概要 |
2022年度は,昨年度までに得られた実験データのシミュレーションによる解析を重点的に行なった.特に極小の両親媒性有機分子が分散された臨海ミセル濃度水溶液をモデル化し,全原子を用いた分子動力学計算(NAMD)ではCharmm力場 を用いて,数十から数百ナノ秒スケールの計算を評価した.一方で,長い時間スケールでのMDシミュレーションを実現するため,MARTINIを利用した粗視化モデルを構築し,オープンソースソフトウェア(OSS)のGROMACSをFUGAKUで利用した. また二次元物質のイメージングと光学スペクトル解析を行い,原子層からバルクへの構造変化にともなう電子状態変化(半導体,半金属)を測定する手法を開発した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は昨年度同様新型コロナウィルス感染対策がAISTで実施され,海外学会参加は招待講演以外は不可であったため研究計画に遅れが生じた.一方で,研究に用いる計算機資源として外部組織の利用を検討したところ、徐々にではあるが研究が進んでいる.
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今後の研究の推進方策 |
海外での学会講演,国内発表,論文発表等の研究情報発信を積極的に行なう.また大規模な系の分子動力学シミュレーション計算は、外部組織の計算機資源を用いる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
科研費の研究成果を発表するため、国際学会への招待講演に関わる旅費の他、研究とりまとめのための論文出版費等への支出を計画している。
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