分子集合体膜とそれらを構成する両親媒性有機分子(界面活性剤:サーファクタント)は、化粧品、家庭用洗剤、工業用洗浄剤、各種実験材料の分散や精製に広く利用される非常に身近な材料であるとともに環境・資源・エネルギー・エレクトロニクス・医療など様々な分野で利用されている。本研究課題では、分子膜が形成する際、膜を構成する有機分子やその周りの水分子がどのように振る舞うのか、分子膜の大きさはどうしたら制御できるか、膜構造が安定に存在するためにはどのような生成プロセスや構造を経たらよいのかを透過型電子顕微鏡および時間分解型の計測評価技術を用いて分子の直接観察と元素分析によって明らかにすることを目的とした。
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