研究課題/領域番号 |
19K04449
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研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
桝田 温子 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (30321508)
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研究分担者 |
徳田 誠 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (20413859)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 交通シミュレーション |
研究実績の概要 |
対象信号交差点において,車両感知器で測定された交通量(流入台数)に応じた最適なサイクル長,青信号スプリット,オフセットの3つの信号制御パラメータの探索をリアルタイムで行うため,これまでに研究代表者がパラメータ探索に用いていた「山登り法」をParticl Swarm Optimization(PSO)に置き換えたシミュレーションプログラムについて,昨年度の検討事項であった,現実とのギャップを埋めるためのパラメータのとりうる範囲について検討を行った.その結果,サイクル長は120秒から200秒の範囲とし,青信号スプリットおよびオフセットについては,範囲を定めないこととした. 現在は,複数信号交差点におけるシミュレーションプログラムの作成に向け,アルゴリズムの検討を行っている. また,交通量測定に用いるカメラの操作マニュアルの和訳を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
まず,今年度予定していたオフライン処理のシミュレーションについて,複数信号交差点における交通シミュレーションが,未だに検討段階であること,また,リアルタイム処理への移行については,検討することもできていない. さらに,一昨年度予定していた機器(赤外線カメラ)の購入自体はできたが,付属品である電源やケーブルその他,機器を動作させる物品の購入が年度内にできなかったため,操作マニュアルの翻訳のみにとどまった. 加えて,年度当初からのオンライン授業,後期からのハイブリッド授業の準備のため,研究に割ける時間が全くなかった.
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今後の研究の推進方策 |
まず,赤外線カメラを動作させるための機材が納入され次第,カメラの動作確認およびテストを行う.次に,交通量調査のための測定方法について検討し,緊急事態宣言が解除された後にアルバイトの学生を動員して交通量調査を行う.また,現在,単一信号交差点において実現しているシミュレーションプログラムの対象範囲を幹線道路に拡大し,その結果について考察する.
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費については,機材(赤外線交通検知器)を購入するために申請した予算よりも交付額が少額であったために台数が制限されてしまったことによるものである.この差額を利用して,機材の自作を試みる. 次に,旅費については,コロナ禍で思うような研究成果をあげることができなかったため,研究成果の発表に至らなかったことによる.しかし,今後も学会発表や国際会議がオンラインで開催されることが考えられるため,使用用途については検討中である.
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