研究課題
基盤研究(C)
本研究では、変動を有する通信路を介して想定した遅延より早着したパケットに含まれる目標値が制御対象に与えられるべき予定時刻は、到着時刻後(未来)であることに着目し、従来は予定時刻まで待機していた目標値を積極的に活用することで、可変長の予測ホライズンを有するモデル予測制御系(MPC)によって、制御対象側に配置した参照軌道に設定し、最適な制御入力を逐次算出する手法を提案した。同システムを実システムに実装し、従来手法と比較した結果、提案手法の性能向上を確認した。
制御工学
IoT技術の進展・普及との相互作用により、任意の場所から、所望の制御対象を操作する技術が大きく前進し、移動を伴うことで失われるエネルギー、コストの削減につながる。この結果、例えば医療現場において実現が望まれている遠隔診療や遠隔手術技術の進展にも貢献することが期待できる。