研究成果の概要 |
革新的な物質をより効率的に発見・開発する方法の確立は、日本の物質研究力の向上のために重要である。本研究は、創薬で成功しているコンビナトリアルケミストリーの概念を新規超伝導物質探索に適用し、その有効性を検証するとともに新物質探索プロセスとして確立することを目指した。 提案した物質探索プロセスを繰り返し実行することにより、Mg2Rh3P、アンチペロブスカイト(Ca,Sr)Pd3PとLaPd3P, ラーベス相BaIr2などの新規超伝導物質を発見した。例年の全世界の新規超伝導物質の報告を考慮すると、本方法の費用・時間対効果は絶大である。今後は、本方法を他の機能性物質の開発に適用するための研究が望まれる。
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