太陽光発電(PV)における排熱は太陽電池を温め効率を低下させる。温度当たりの効率減少を示す出力温度係数はどのPVモジュールにも表示されており、より小さな負の係数が推奨される。熱電(TE)との組み合わせにより温度特性を向上し発電効率を高めるPVTEハイブリッド発電は有望であるがそのメリットが示されていない。その理由としてハイブリッド発電の設計論が確立されていなかったことがあり、本課題研究はこの点を解決した意義は大きい。市販されているTE素子を使用してハイブリッド素子が正の温度特性を得るための設計条件を示したことにより、本研究は原理実証段階から実用化に向けた開発段階へと前進した。
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