本研究ではCMOS集積回路チップ上に高密度でアレイ化された数マイクロメートル程度のサイズの微小電極を用いたインピーダンス計測を可能にし、チップ上に接着した細胞の非侵襲的かつリアルタイムな計測に向けたセンサー技術を研究開発した。一辺4.0マイクロメートルの微小電極を256個アレイ化しデジタル信号によりそのうち一つをランダムアクセスできる集積回路チップを試作してインピーダンス計測を可能にするとともに、そのチップを細胞培養ディッシュ底面に実装した。また、微小電極による単一細胞インピーダンス計測を再現する数値シミュレーション技術を確立し、それを解析式により表現し等価回路モデルに組み入れた。
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