研究課題/領域番号 |
19K04546
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小澤 満津雄 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (80313906)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ポリマーセメントモルタル / 爆裂 / 火災 |
研究実績の概要 |
本研究ではリング拘束供試体法を用いて下記の検討を行った。 1.ポリマーセメントモルタルの爆裂性状評価 各種ポリマーを添加したセメントモルタルの高温下の爆裂性状を評価した。使用したポリマーは,ポリアクリル酸エステル,エチレン酢酸ビニルおよび酢酸ビニル・ビニルバーサテートの 3 種類とした。加熱曲線は,RABT30とした。試験の結果,各種ポリマーセメントモルタルは,ポリマー無添加のモルタルに比べ,爆裂規模が大きくなった。また,爆裂発生時に拘束応力の変動と水蒸気圧の急激な減少が確認され,コンクリートの高温下の爆裂発生時と類似した傾向を示した。 2.ジオポリマー補修モルタルの爆裂評価 セメントを使用しない補修モルタルとして、高炉スラグ微粉末とフライアッシュを使用したジオポリマーモルタルの加熱試験を実施した。その結果、高炉スラグ系は爆裂を生じ、フライアッシュ系は爆裂を生じなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
リング拘束供試体試験によって、各種のポリマーセメントモルタルとジオポリマーの爆裂性状を評価できているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、下記の検討を行う予定である。 ・爆裂抑制繊維を混入したポリマーセメントモルタル(PCM)とジオポリマー(GEO)の性状評価 ・RCはりにPCMを補修したケースの加熱試験 ・PCMの爆裂解析の実施
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍にあり、当初予定していた実験が実施できなかったため、次年度に繰り越した。
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