本研究では、施工と同時に、形状に加えて盛土内部の品質や動態の情報をデータ化・記録する技術を提案した。平成28年より、ICT技術を全面活用した情報化施工(国土交通省:i-Construction)が行われるようになったが、扱われる3次元データは、盛土や切土の形状を表現するための「サーフェスデータ」に過ぎない。本研究で提案する地盤内部の情報化技術は、土工構造物の「サーフェスモデル」から「プロダクトモデル」への拡張を可能にし、調査・設計から維持管理までの情報の一元化による業務の効率化や生産性向上、維持管理の合理化を実現するための基盤技術となる。
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