わが国では大きな地震の際に埋立地などにおいて液状化現象が発生し、広範囲にわたって被害が生じている。液状化対策として様々な地盤改良工法が提案されているが、本研究では通常のポルトランドセメント粒子よりも小さな微粒子セメントを用いて砂質地盤内にセメントグラウトを注入する地盤改良工法について検討を行った。 その結果、微粒子セメントを用いた地盤改良工法は通常のポルトランドセメントを用いた注入工法よりも高い浸透性を示し、広範囲にわたって地盤改良できることが分かった。また、低粘性グラウトと比較した結果、グラウトの粘性よりも粒径が小さいグラウトの方が注入工法としては優れていることを明らかにした。
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