近年,BIM/CIMを中心に建設生産の情報化が進展する反面,設計段階で求められる知識・知恵のマネジメントに関する研究はまだ発展途上である.本研究では道路設計を対象に,これまでの研究で定義した情報のピラミッドモデルを適用し,設計過程での配慮や工夫,意思決定における設計者や事業者の思考情報を格納できる情報モデルの構築を行った.既存の道路設計プロセスを対象にしたフロー分析を行い,情報連鎖構造の存在を明らかにするとともに,そのプロセスはセクショニングによる再帰構造として定義することができること,それぞれの設計段階は地形・地質・環境等を入力,幾何構造を出力とした関数として表現できることを示した.
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