研究課題
基盤研究(C)
道路脇の衰弱した樹木を赤外線カメラを利用して自動的に抽出する手法を開発した。本手法は、健全な樹木と衰弱している可能性のある樹木と分別することにある。日本において樹木は夏に活性化し冬に向かって活性度が低下するなど季節により変化する。衰弱した樹木は、健全木と比べて活性度の変化が異なることを突き止めた。すなわちこの活性度を分析することで衰弱した樹木を抽出することが可能となった。本手法を特許申請することができた。
リモートセンシング
学術的な意義として、異なる日時に車上から撮影した動画の位置を合わせ比較することを可能にする手法を開発した。社会的な意義としては、現在専門家は街路樹などの道路脇樹木を観察、触診、打音などの方法でそれが衰弱しているかどうかを検査している。道路脇の樹木数は膨大であり、専門家の数が不足しているのが現状である。本提案手法を提要することにより、専門家は衰弱している可能性のある樹木に対してのみ点検すればよいことになる。その作業量およびコストが大幅に削減されることが期待できるので実用化の社会的意義は大きい。