複合則を適用した普通コンクリートの静弾性係数推定式として,コンクリートをマトリックス相と粒子相から成る二相系複合材料として取り扱うHashin-Hansen式が提案されている。一方,ポーラスコンクリートはマトリックス相,粒子相及び空隙相から成る三相系複合材料であることから,著者らは空隙相を考慮する空隙補正係数を同式に導入した静弾性係数推定式を提案している。その際,粒子相成分の粗骨材の静弾性係数として推定値を用いており,更なる検討が必要であった。 本研究では,静弾性係数が既知の粗骨材を用いた場合の圧縮性状を明確にし,提案した推定式並びに空隙補正係数について検討して,その有用性を明らかにしている。
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