本研究課題は歴史的なまちなみに多くみられる連棟建物の構造的効果を定量的に明らかにすることを目的とする。研究成果として下記の内容が得られた. 1)金沢市・高岡市の歴史的なまちなみを中心に実施した全数調査および既往の調査結果より、連棟効果が得られる隣接条件の抽出と分布を調査し、評価・検証すべき隣接条件を明らかにした。2)実在の連棟町家建築を対象とした振動実験、地震観測、地震応答解析により、連棟町家建築の解析的評価および実挙動を把握した。3)これまでの調査結果、解析結果等を基に耐震化手法の検討を行った。
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