研究成果の概要 |
本研究では、サーモバルブによらないパネルヒータの新制御方式を開発し, 搬送動力の大幅削減を可能とする機能をハイブリッドHEMSに導入し, 室温変動を許容した健康指向型空調方式を提案した. パワー密度の大きい電気二重層キャパシタを住宅用として導入し, 二次電池と複合的に利用することによって, 省エネルギー化, 環境負荷低減, 長寿命化を図るハイブリッドバッファデバイスを提案した. ハイブリッドバッファデバイス, 熱電併給システム, 太陽光発電等を複合的に活用する場合の各種運転シナリオを提示し, これらの運転を実際に行うために, 各機器を最適制御し, 高い直流/交流変換効率を有する新しいパワーコンディショナシステムを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民生部門の省エネルギーに加えて, 家庭のスマート化を指向することにより, 供給エネルギーのグリーン化, 環境低負荷化を図ることは, 新しい研究課題であり極めて重要と考えられる. また, 本研究は, 平時・災害時を問わず人間の健康を衛る環境安全構築を優先しており, これによる社会工学的意義は極めて高いと考える. 本研究により次世代スマートハウスのプロトタイプを構築することができればエネルギー消費量の削減のみならず, 高度な環境安全構築に寄与する.
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