ドラッグストア,洋品店,靴屋,コンビニエンスストアなどの外気に接した商業施設には,室内外温度差及び圧力差による外気流入が大量のエネルギー消費をひき起こす。特に,店内への集客数を増やすためにドアを開きっ放しで営業する開門営業,ドア開閉,顧客の出入りなどによる外気侵入が促進させると考えられるものの,それによるエネルギー損失量については十分解明されていない。本研究では,開門営業,ドア開閉,顧客の出入りによるエネルギー損失量を定量的に解明し,商業施設における漏気負荷を効率的に抑制させる対策について検討した。検討結果を踏まえ,本研究では,商業施設におけるより効果的な省エネ設計・改修手法を提案した。
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