本研究課題は二つの目的を有する。一つは、東日本大震災により損失した沿岸部測定点の復活、中心市街地付近の測定点の増設、すなわち都市気候観測網の再整備である。もう一つは、当研究室が蓄積する都市気候観測データの分析・集計により将来都市気候の統計的ダウンスケーリング手法を確立することである。 研究期間前半に再整備した都市気候観測網から得られた測定データと、過去の測定データを合わせ、統計的ダウンスケーリングのための基礎的な精査検討を、研究計画通り実施した。また、関連する研究成果を国際学術誌に当研究室大学院生と連名にて投稿し、査読付き論文として採択される等、一定の成果を挙げることができたと考えている。
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