本研究は、エージェントベースの避難シミュレーションにデータ駆動型のアプローチを取り入れることで、複雑な人間の行動の再現性を向上させつつ、実用性のあるシステムを開発することを目的としており、津波による地下空間浸水からの避難を対象に、ある地下街管理会社から提供された滞留者予測データ、避難シナリオを入力データとし、避難安全性の評価を行った。また、大型商業施設を対象として、施設会員カードの購入履歴データから店舗間の遷移確率を生成することで群集シミュレーションによる買い回り行動を再現した。さらに、機械学習により群集行動モデルを生成する手法としてゲームエンジンUnityを活用した開発を進めた。
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