研究課題/領域番号 |
19K04756
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
鳥海 基樹 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (20343395)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | クレルモン・フェラン / 欧州文化首都 / 文化財保護 / ユルバニスム / 全国都市計画機構連盟 |
研究実績の概要 |
以下の通りに調査と論文の執筆に重点を置いた: 1.日本建築学会著作賞受賞:本科研費の成果である『マルセイユ・ユーロメディテラネ-文化化と享楽の衰退港湾都市再生』(美学出版・2022年)が2023年度日本建築学会著作賞を受賞した。 2.フランスの文化財保護の調査に参画し、報告書を発行した:東京文化財研究所が受託した現代建築の保護に関する調査であったが、同時に面的な歴史的環境保全に関する情報を取得できた。卓越文化財地区(SPR)の創設等に関して、広域自治体による創設等に関しても示唆を受けた。 3.フランスでワインスケープ関連の研究会発表:ワインスケープは基礎自治体の単位と銘醸地、とりわけ原産地統制呼称(AOC)とのずれに伴い、都市計画や文化財保護の広域化を促進するが、当該研究会では景観の構造自体の研究も充分にすべきとの指摘を受けた。 4.学会招待論文1本と公共機関のそれを1本執筆した:都市計画学会の試論では、マルセイユの広域化が文化と享楽を基礎としていた点を強調した。また、2024年度に刊行予定の自治体国際化協会の論考では『ユルバニスム』誌と全国都市計画機構連盟(FNAU)の年次総会の分析から、文化の重視を明らかにした。また後者に関し、クレルモン・フェランで開催された年次総会に参加したが、同市は2028年の欧州文化首都へ立候補中で、まさに文化観光の増加による環境問題対応の加速を謳っていた(直後に同市の落選とブールジュ市の当選が確定)。 5.次著に向けたパリの公共空間整備の歴史研究:その概要を新聞紙上で情報提供した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は現代の組織論を主軸とすると予定であったが、covid-19による停滞などもありむしろ歴史領域にも関心が生まれている。
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今後の研究の推進方策 |
組織論と同時に、自治体の境界を横断する公共空間の整備や景観の保護に関して、文献と現地調査を行ってゆきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
covid-19による停滞期間の文献の調査を優先し、現地調査を保留したため
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