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2023 年度 実績報告書

郊外ベッドタウンにおけるクリエイティブコミュニティの創出に関するモデルスタディ

研究課題

研究課題/領域番号 19K04792
研究機関大分大学

研究代表者

柴田 建  大分大学, 理工学部, 准教授 (60325545)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード郊外 / 戸建て住宅地 / 住宅団地 / 再生 / 空き家 / サードプレイス / クリエイティビティ / 継承
研究実績の概要

本研究は,高度成長期に開発された郊外戸建て住宅地の次世代への継承に向けて,脱ベッドタウンのためのクリエイティブコミュニティの創出に関するポテンシャルを探ることを目的としている。特に,空き空間(空き家・空き店舗・空き地)を,郊外における新たなモノ・コトづくりの拠点とすることにより,担い手の発掘と支援を行うアクションリサーチを実施する。国内外の先進事例に関するフィールドワークと合わせて得られた分析結果を整理検討することで,郊外型のエリアマネジメント手法の構築に向けた知見を得るものである。
2023年度には,コロナのため延期していた,海外の先進事例の視察を行った。パリの15分都市,アムステルダム市郊外の自転車ネットワークと居場所としてのみちの活用等をフィールドワークを通して,郊外部におけるウォーカブルコミュニティの可能性と,その際の暮らしの中でのクリエイティビティの発揮のあり方を考察した。
国内では,2つの郊外住宅地における空き空間を活用したクリエイティブコミュニティ創出のアクションリサーチを実施した。福岡県日の里ニュータウンでは,UR空き住棟を再生した「ひのさと48」での活動と調査をとおして,担い手の発掘と新たな活動創出の手法を検討した。大分市敷戸団地では,空き店舗を活用した「しきどベース」を運営した。特にHIP-HOPとデスクトップミュージックを活動の軸とする「Shikido_Play_Ground.」を学生等と組織し,レコードプレイヤー等を用いて多世代の音楽趣味の居住者と関わるとともに,プロのDJ,ラッパー等と共同で地域のコンテクストを表現したラップ曲を公開するなど,郊外における文化発信拠点のあり方を検討した。
以上の活動から,郊外における暮らしの中のクリエイティビティのあり方と,それが地域の次世代継承につながるシナリオについて,最後に考察を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 団地内空き店舗におけるDTMを活用した若者の居場所構築の試み  大分市敷戸団地「しきとベース」を事例に2024

    • 著者名/発表者名
      野村凛太郎,柴田建
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] 住宅団地におけるメインストリート再生案の検討2024

    • 著者名/発表者名
      江崎彩乃,柴田建
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] 元UR団地住棟リノベーション「ひのさと48」に関する研究 住棟リノベーションの空間的特徴と地域外に開かれた居場所の形成2023

    • 著者名/発表者名
      宮崎 颯太 柴田 建 鈴木 義弘
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] 大分市敷戸団地住区センターの計画 地方都市における郊外住宅団地の継承に関する研究 その12023

    • 著者名/発表者名
      松江 春花 柴田 建 鈴木 義弘
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [備考] 敷戸団地の空き店舗における音楽活動「shikido_play_ground」

    • URL

      https://www.instagram.com/shikido_play_ground/

  • [備考] 日の里ニュータウンにおける元UR住棟を再生した地域拠点「ひのさと48」

    • URL

      https://stzkr.com/

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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